
タランティーノ監督の渾身の一本。アカデミーの脚本賞も納得できる。とにかく物語がスリリング。西部劇の王道である賞金稼ぎという活劇を軸に、奴隷制下開拓時代のアメリカを描いた西部活劇だ。
一瞬の油断が命取り、一触即発の緊張感。タランティーノが得意とする言葉による駆け引きが面白い。俳優陣では、ディカプリオが悪徳な農場主を体当たりで演じている。商談交渉で切れるシーンでは、あまりの勢いに、手を切ってしまい流血。そのまま使われている。
中でもいい演技をしていたのは、賞金稼ぎ役のクリストフ・ヴァルツ。クールな中に時折見せる人間味が良い。演出面も見事で、後半の銃撃シーンは火薬をフンダンに使用し、ズームレンズで臨場感をあおっている。本作ではタランティーノ自身も劇中に登場しているが、そんな所にもこの作品を彼の代表作としたいという意気込みが感じられる。上映時間は165分と長め、緊張も続くので、見る側にも体力を要求される。(★★★★☆)
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