$芸術に恋して★Blog★-remize
「自由」「平等」「博愛(友愛)」。まさにフランスの魂を表す人間讃歌である。パンを盗んだ罪で20年もの間投獄され、危険人物のレッテルを貼られるジャン・バルジャン。そんな彼を執拗に追い続けるジャベール。そして、民衆は愛と自由と平等の元に再び立ち上がる。
この映画はミュージカルであり、舞台劇のレ・ミゼラブル(ドクトル・ユーゴー原作)を映画化した作品だ。
本作の監督トム・フーバーは、舞台の臨場感を出す為にあえて役者本人に台詞を歌わせ、アフレコはせず、映像とともに同時録音をしている。
ジャベール役のラッセル・クロウも太い声でかなり頑張っていた。そのなかでも一番歌がうまいと思ったのが、エボニーヌ役のサマンサ・バークス。アン・ハサウェイなど他の女優の歌も良かったが、彼女の歌は本物だった。

人間とはなんなのか、生きる意味とは、生きる価値とは、なんのために生きるのか。そして、最後の時を迎える時、人はなにを願うのか。そんな人間の尊厳を壮大な物語の中から訴えかけてくる作品であった。
映画が終わった瞬間客席から拍手がわき起こった。
劇中歌がプレイバックされるエンドロール、余韻に浸った。(★★★★☆)