$芸術に恋して★Blog★-skyfallダニエル・クレイグが007になってからは、全作品見ているが、今回は007シリーズが50周年の節目ということもあって、その辺りを意識した作りになっていた。
ショーン・コネリーから始まる初期の007は、どちらかというとヒーロー的な描かれ方がしていた。必ず相対する敵があり、潜入活動に必要な秘密の道具があり、ボンドカーとよばれるスーパーカー、そしてボンドガールとくる。
諜報活動自体、冷戦時代のたまものであり、時代にあわなくなってきている事は明白である。
そして、ダニエル・クレイグがボンドになってからは、MI6が全面に出て、一諜報部員としてミッションを遂行し、決して完璧ではないリアリティのある一人の人間として描かれるようになった。
物語は、仲間の誤射による殉職から物語が始まり(実際は助かる)、元諜報部員対、007+Mといった構図になっていく。
組織の責任者は組織の成果や存続を第一に考え判断を行う。当然、人に恨まれたりする事もあるわけだが、本作も元諜報部員で組織から抹消された人間からの復讐劇となっている。
そしてMI6の存在意義、権力闘争、組織人としての忠誠心と個人のプロ意識など、目まぐるしく状況が変わる現代社会に生きる人間の内面を描き出す。人はもちろん生活の為に働くのであるが、それ以上に仕事に求めるやりがいや生き甲斐を求める。どんな気概で社会を生きて行くのか?そして個人として、どう折り合いをつけて行くのか、そんな人生の歩み方を007を通して考えさせてくれる。

今回、廃墟のアジトとして長崎県の軍艦島がロケ地になっていたが、ちょっと行ってみたくなった。(★★★★)

◎007スカイフォール公式サイト

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