実に悲哀にみちた、母性愛にみちた女性作家の原作らしい作品でした。完成度の高い原作の力もさることながら、映画ならではの見応えがありました。吉永小百合演じる「はる先生」と再会する生徒達との相対する演技はそれぞれの役者の個性が出ていて面白かったし、木村大作による北の大地の映像も美しかった。役者では、やはり森山未來の演技が効いていましたね。こういう役やらしたら、彼の右にでる役者はいないでしょう。
そして音楽、オープニングのバイオリンの重音を聞いただけで、すぐに川井郁子だとわかりました。映像をより劇的な、なにかが起こりそうなそんな予感を感じさせてくれます。
人は弱いもの。誰もがそれなりの苦しみを抱えて生活している。しかしそれを肯定し、生きて行く。映画「北のカナリアたち」は、そんな人生について大切な事はなにか?を考えさせられる良作です。(★★★★)
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