石ノ森章太郎の原作設定をどのように解釈して、現在に蘇らせるかに期待した。サイボーグ009は未完であるが国境を超えた9人のサイボーグ戦士がギルモア博士のもとに集結し、人類の危機を救うといった方向性は踏襲されていたものの、その設定は若干解釈に苦しんだ。「終わらせなければ、始まらない」といった哲学めいたテーマ。そして彼の声。このあたりの基本設定がかなり強引な感じを受けたが、全体としてはなかなか頑張ったんじゃないかと思う。
サイボーグ戦士それぞれの特徴はCGを使ってかなりリアルな表現がされていた。特に002や004などのテクニカルな部分は見応えがあった。そして、009の加速装置。これも現在のCG技術あっての映像でありハイスピード撮影的な不思議な世界を見せてくれた。
気になるのが003。いままでの作品にはなかった妖艶な女性としての一面が描かれていて、かなり刺激的。
裏のコンセプトとして、「正義とはなにか?」が強く訴えられている。アメリカ的な価値観による正義のアンチテーゼとして、彼の声があり、一方で009のような利他的な正義がある。
共通の敵が現れた時。それぞれの国の価値観を持ったゼロ戦士たちは協調できるのか?
このあたり、作品としてどう見るかで評価が変わってくるだろう。(★★★☆)
◎009 RE:CYBORG公式ページ
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