オープニングシーンを見ただけで、アキ・カウリスマキの作品だとわかる。淡々とした台詞まわし、フレーミング、役者へのライティングのあて方、Kodakっぽい色合いなど、ワンカットを見ただけでそれだとわかる。「過去のない男」を見たときの新鮮な感覚は今でも覚えている。
今回の作品は、アフリカ難民の少年と慎ましやかに愛する妻と暮らす靴みがきの話であるが、ここでおこるドラマのなんと人間的であることか。人によって境遇はそれぞれであり、その中でいかに生きるかという事が人生にとって大切であるかを教えてくれる。
誰かの為に生きる事、人を思いやる事。今の不透明な世の中、最も大切にしなければならない事だと思う。
ちょっと出来過ぎのハッピーエンドもカウリスマキが描くと嫌みがないから不思議だ。(★★★★)
◎ル・アーヴルの靴みがき公式サイト
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