
物語は、サイレントの大スタージョージがサイレントに固執することで落ちて行くが、彼にあこがれをもっていた女優の卵が逆にトーキーで大スターとなっていくなんとも切ない話である。
一世を風靡したものが、新しい技術やブームでまったく見向きもされなくなってしまう。
こういった話は、映画だけに限らず、変化が激しい現在では身の回りによくおこる事だ。
しかし、人間自体は本質的に変わらない、楽しいものは楽しいし、悲しいものは悲しい。人の感情を揺さぶる者は時代が変わっても根本は変わらない。
支えてくれる人がいる事の幸せ。人はやはり支えあっていく事で幸せを見つける事ができるのだ。
今回この作品をみて改めて映像表現の大切さを考えさせられた事がある。それはカット割りとシーンの組み立ての大切さと音楽の重要性だ。
言葉がなくてもこれらが考えられていれば基本的に雰囲気やキャラクターの心情は伝わる。やはりこれが基本なのだろう。
最近も説明的な台詞が多い作品も時々あるが、そういった映画はやっぱり見ていて疲れる。
アーティスト、とても安心して見られる秀作です。(★★★★)