SHAMEとは「恥、隠したい事」のように訳される。この作品はそんな人間の恥部についてある男を題材として描いた作品である。恥部を扱った作品はたくさんあったが、SHAMEほど心の奥底にある精神的な部分に踏み込んだ作品は初めてだ。セックス中毒のエリートビジネスマン。それ自体、人に知られたくない恥部ではあるがそれは表面的なものであり、その奥底には弱い自分、なさけない自分を隠しているのだ。
人は自由を求めるが、それは孤独と引換えになる事を覚悟しなければならない。
孤独は人を崇高にすると言われるが、それは自分が自分と向き合う時間が多いという意味であり、これに立ち向かうには精神的な体力(前に進む力)が必要なのだ。
ここで題材にしているのは、決して特別な話ではなく多くの現代人が抱えている苦しみである。(★★★★)