$芸術に恋して★Blog★-seiji
20年という時が流れ、思い起こされる忘れる事のできない出来事。時間がたち、いろいろな経験をすることでわからなかった事がなんとなく理解できる事がある。この作品で描かれる僕が体験したセイジとの体験は、人生と言う考えようによっては恐ろしく深い道の一つを考えさせられるものである。
セイジはサブタイトルにあるように陸の魚だ。この世で生きる事をあきらめてしまっている。生きる場所がなく、魂は死んでいるに等しい。
人の心の痛みや悲しみは、そう簡単に理解できるものではない。胸を絞めつけられるような苦痛やどうしようもない不安はその人にしか分からない。出来る事はその人の苦痛の原因を考えそれを少しでも和らげる行いをすることだけなのだ。
私は原作を読んでいないが、出演者の熱演もあって、登場人物が抱えている、苦しみ悲しみは映像から充分感じ取ることができた。

演出的には心象風景のカットが若干不自然な感じもしたが、撮影、脚本もよかった。監督としての伊勢谷友介に今後も注目していきたい。(★★★★)

セイジ/辻内 智貴

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