
「『伏見の女酒、灘の男酒』といわれるように、灘は、辛口の男酒として知られています。これには水の違いが大きく関わってんねん。」
こんな感じで始まる酒蔵見学であったが、試飲してみるとやはり辛口で硬い感じがした。この違いはどうやら、水の違いによるものらしく、京都の伏見が軟水なのに対し神戸の灘は硬水なのが影響しているとの事だった。
灘は魚崎郷、御影郷、西郷の3つのエリアに分けられ、今回はその中にある8つの酒蔵の記念館などを回った。
灘は伏見と違い、阪神工場地帯にあるので、街並み自体には風情はほとんどなく、ロケとしては面白みには欠けたが、菊正宗や白鶴など、日本では有名な清酒メーカーがあり、特化エリアとしての迫力は感じられた。
8つの酒蔵をまわって印象に残ったのは、魚崎郷の浜福鶴と白鶴酒造。それから御影郷の神戸酒心館。語り部がいて、面白かったのは浜福鶴。それほど大きな酒蔵ではないが、実際の工場の中も見ることができた。見学コースがよかったのは白鶴。とてもリアルに昔の酒造りの工程が再現されていた。そして酒心館。ここには蕎麦と豆腐料理のレストランが併設されており、土産物もよく、試飲のバーもあってなかなか楽しめた。
なぜ灘の酒は男酒、伏見の酒は女酒といわれるのか (じっぴコンパクト新書)/石川 雄章

¥800
Amazon.co.jp