$芸術に恋して★Blog★-hunter
絶滅したといわれるタスマニアタイガーの最後の一頭。映画『ハンター』はその生体サンプルを獲得する使命をうけ、独り森の中に入る孤高のハンターの物語である。
とても地味な映画であるが、内容的には深い作品である。タスマニアタイガーを探し、撃つというハンターとしての仕事の中に、さまざまなメッセージが込められている。
『最後の標的。男は、何に標準をあわせたのか。』これがこの映画のキャッチコピーであるが、まさにこの問いかけがすべてを解き明かす鍵になるのだ。
最後の一頭、これを撃ってしまえばそのハンター種を滅ぼす事になる。そして視点を変えれば、タスマニアタイガーは残された一頭であると言える。この関係性こそが、大きな意味を持っている。
その他にも、環境保護団体や林業で生計をたてる労働者など、相反する立場の人々が対立する関係にも注目してほしい。
そしてラストは問題提起を残したまま見事なしめくくりとなる。
リアリティがあるこの作品、見終わったあとじわじわくる映画です。(★★★★)