$芸術に恋して★Blog★-邦画1

【作品賞】(5本以上10本まで)
1位「冷たい熱帯魚」(8点)
2位「恋の罪」(8点)
3位「ツレがうつになりまして」(4点)
4位「あしたのジョー」( 4点)
5位「酔いがさめたら、家へ帰ろう」(1点)
6位「CUT」 (1点)
7位「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(1点)
8位「死に行く妻との旅路」(1点)
9位「ラビット・ホラー3D」(1点)
10位「軽蔑」(1点)
【コメント】
今年は邦画は不作としか言いようがなかった。興味を惹く映画も少なく、若手監督によるゆるい娯楽的な作品は見る気にならなかった。そんな中一人気を吐いていたのが、園子温監督だろう。今年は園監督のワンツーフィニッシュ。
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【監督賞】   (作品名)
   [園子温] (「冷たい熱帯魚」「恋の罪」)
【コメント】
「冷たい熱帯魚」では人間が持つ自己愛から発生する欲望、弱さを。「恋の罪」では、理性で抑圧している人間の本能や習性のようなものを衝撃的な脚本で表現している。お見事。

【主演男優賞】
   [役所広司] (「聯合艦隊司令長官 山本五十六」)
【コメント】
今年もやっぱり役所広司。山本五十六をここまで、自然に演じられるのは、やはり三船敏郎か役所広司ぐらいしかいないかもしれない。
【主演女優賞】
   [神楽坂恵] (「冷たい熱帯魚」「恋の罪」)
【コメント】
まさに体当たりの演技。今年最も頑張った彼女に主演女優賞を贈りたい。
【助演男優賞】
   [でんでん] (「冷たい熱帯魚」「CUT」)
【コメント】
うさんくさい強引な役柄をやらしたら、彼の右にでるものはいないのではないだろうか。緊迫感のある台詞まわしは見事。
【助演女優賞】
   [水野美紀] (「恋の罪」)
【コメント】
「恋の罪」では、あるいみ主演なのかもしれないが、清純なイメージがあった彼女が、役になりきり、物語の案内役としての役割を見事にはたしていた。
【ニューフェイスブレイク賞】
   [満島ひかり] (「ラビット・ホラー3D」)
【コメント】
最近ドラマや映画で大活躍の彼女。瞳の奥から訴えかけるような、なんとも言いようのない静かな目力は彼女の強みだろう。

【音楽賞】
  「恋の罪」マーラー:交響曲第5番 第4楽章 アダージェット
【コメント】
よくぞ、この楽曲を使ってくれたという感じ。この曲はルキノ・ヴィスコンティ監督による映画『ベニスに死す』で使われた事で有名だが、本作の映像にも見事にマッチしている。
【ブラックラズベリー賞】
  「東京オアシス」
【コメント】
今年のワースト作品。それぞれのシーンで伝えたい事は分かるのだが、消化不良。
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【勝手に○×賞】
   [なりきったで賞] (「あしたのジョー」)
   [香川照之]  
【コメント】
今年も香川照之は大活躍。今の日本映画にはなくてはならない役者だろう。そんな彼が「あしたのジョー」で見せた丹下段平は予想以上によかった。とくにジョーを指導するシーンは熱烈なボクシングファンだからできる演技だ。
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