カンパニー・メンはリーマン・ショックの影響でリストラされたエリート社員たちの再生も物語と言ってしまえばそれまでだが、この物語の中には現代社会がもつさまざまな問題が見て取れる。会社はだれのものなのか?社員はだれのために働いているのか?そんな疑問を改めて考えさせられる。また、リストラされた社員の社会的セイフティネットの問題や産業構造の問題など、資本主義社会がかかえる問題も浮かび上がってくる。そして、この作品で監督が最も伝えたかったテーマと思われたのが家族の絆と本当の意味での友情である。夫がリストラされた時家族はどうやって夫をささえるのか、その友人は、そして同僚たちは?そんなさまざまな人間ドラマがおおきな見所であった。
この映画はアカデミー俳優が多数出演していることもあってとても安心して見ることができた。特にトミー・リー・ジョーンズの哀愁ただよう演技と、今回脇役であったが大工を演じたケビン・コスナーの人間味のある演技がよかった。人生は綱渡りか?(★★★☆)