
「黄色い星の子供たち」はナチスのユダヤ人迫害の映画である。シンドラーのリストなど、このテーマを扱った映画はいくつもあるが、この映画はナチス占領下のフランスでの強制収容の話であり、フランス政府がそれに加担せざる負えなかった事実が大きな衝撃として心にのしかかってくる。
フランスはまさにこの事において加害者にさせられるという被害者になっているのだ。
そして何の罪のないユダヤ人の強制収容と虐殺。悪劣な環境下で死んでいく人たち、ほとんど人として扱われず、為す術もない。戦争だからと一言ですむような話ではない。民族浄化などという馬鹿げた思想によってもたらされた悲しい事実に心が痛む。
物語はユダヤ人の印として黄色い星をつけることを強要されたユダヤ人家族と、人道的に彼らを助ける赤十字の看護婦の視点で描かれおり、フランス人看護婦役に、オーケストラのメラニー・ノラン、ユダヤ人医師をジャン・レノが演じている。(★★★★)