
ヴァイヴレータの廣木隆一監督の純愛映画というので、映画「軽蔑」を見てみようと思った。主演は今絶好調の高良健吾と、久々の登場となる鈴木杏だ。カズ役の高良健吾は、愛からわずキレのある演技で、世間知らずのチンピラを風のあんちゃんを見事に演じていた。真知子役の鈴木杏は、ポールダンサーといういままで彼女のイメージになかった役を体当たりで演じている。
正直鈴木杏は、濡れ場のシーンなど体当たりの演技が多く、頑張ったなあと思ったが、どうしても彼女の性格の良さというか、優しさというか、健康的な面が出てしまって、ちょっとイメージではなかった。
物語は境遇の異なる二人が愛を貫く形が描かれるのであるが、その対比として、お金の存在が描かれている。カズは、不自由なく育ってきたために、お金を稼ぐことの大変さや、その価値について無頓着であり、人との繋がりや愛を大切にする人である。その対比としてバカラカフェを経営している山畑(大森南朋)が描かれている。また、カズとその家族の関係性を表しながら社会性についてもうまく物語の中で表現していた。
物語は後半、予想外の展開となり、それなりの決着を見るが、これをどう見るか?だれのどんな行為に軽蔑を感じるか?見る側の考え方もためされる。(★★★☆)
軽蔑 (集英社文庫)/中上 健次

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