$芸術に恋して★Blog★-nobadyもしもあの時、あの選択をしていたら?そんな人生の選択について、考えてしまうことがだれしもあるとおもうが、映画ミスター・ノーバディーはそんな疑問に対して、死を直前に迎えた未来の自分からの視点で人生を思い描く、パラレルファンタジーだ。主人公の9歳の少年ニモは親を選ぶ選択に迫られる。親が離婚することになり、父親についていくか、母親についていくかという選択である。ここで大きく人生が変わる、そして妻の選択。ここで重要なのは、性格や価値観は本人自身であるということ、選択の違いがどのように運命を動かしていくかというところである。
物語は、それぞれの選択による展開をパラレルに進んでいくので、若干混乱する。また、選択のあとの選択も当然出てくるので、そのあたりを考えながら映像から成り行きを追っていかなくてはならない。
ストーリー性もさることながら、ある意味ファンタジーでもあるこの映画は映像表現がとてもアーティスティックであり、これがひとつの見所になっている。派手さはそれほどないが、ディレクターの感性が際立つところだ。監督は『八日目』のジャコ・ヴァン・ドルマル。
バックに流れる、エリック・サティの音楽が、不安をさそう。(★★★☆)