映画「英国王のスピーチ」は自分への挑戦、コンプレックスの克服を題材にしているが、その主人公が国王であるところにおもしろさがある。しかもと時は第二次世界大戦前夜という苦難の時期。国民は真にリーダーを欲していた。そんなプレッシャーの中、愛国心と王族のプライドを持つ、スピーチが苦手な男が国王になった。国を引っ張るには、リーダーの国民に対するスピーチが必要なのだ。
王室という特別な環境と責任が彼のコンプレックスを増大させる。そんあ時に出会ったひとりのスピーチ矯正の専門家ライオネル。彼との出会いがジョージを救う。
自分の弱み、コンプレックスを克服するということがどれだけ大変なことか、多くの人が共感できるだろう。国王もひとりの人間、みんな同じなのである。
この作品をみて、もっとも心うたれるのは、そんなジョージとライオネルの一緒に頑張る姿だ。とくにライオネル役のジェフリー・ラッシュの演技がすばらしい。アカデミーでは主演のコリン・ファースが主演男優賞を獲得したが、これには、ジェフリーの名演があっての受賞のように思う。
日本人には若干ピントこない面もあるが、脚本もよく、良質な人間ドラマに仕上がっている。(★★★☆)
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