アガサ・クリスティの名前を久しぶりに聞いた気がする。今年はアガサ・クリスティ生誕120周年の年という事でそれにあわせた公開。彼女の映画化作品といえば、ナイル殺人事件やオリエント急行殺人事件など、殺人事件の謎解きミステリーということになるのだが、この華麗なるアリバイも同様、殺人ミステリーである。スケール的には小さいが、テーマが「愛の謎」という事で、いかにもフランス映画らしい解釈になっているところが面白いが、ミステリーになれてしまっているのか思っていたほど、ミステリー感を感じなかった。
ただ、キャストの設定はすばらしく、男性をとりまく女性たちのそれぞれの視線を追っていくとこの作者が描きたかった「愛の謎」というテーマがみえてくる。(★★★)