$芸術に恋して★Blog★-告白久々に邦画でインパクトのある映画を見た気がする。映画「告白」は中島哲也監督の最新作であるが、前回の「パコと魔法の絵本」とは一点、トーンとしてはダークな映画だった。
物語は、生徒に娘を殺された女教師(松たかこ)が生徒に復習をするという物語であり、映画は「○○の告白」という形でいくつかのパートにわかれ手記的な展開で進んでいく。

役者に対する演出も独特で、松たか子は人間性を失った冷徹な教師を、木村佳乃は子供の異常を前にヒステリックになる過保護な母親の姿を見事に演じている。子役の演技もなかなかで、修哉役の西井幸人、ミズホ役の橋本愛などはかなり大人びた演技をしている。

物語の背景には中学生という人間的にまだ未完成な子供たちが、命に尊さや、人を思いやる心といったところにいたるかいたらないかといった微妙な状況における、心の葛藤が描かれる。

映像表現の面では手持ちカメラを使った荒い表現や、3DCGを使ったバーチャルな表現など、かなりいろいろな表現方法を試しているので、その点も見所のひとつかもしれない。

この映画をみて思い出したのが、岩井俊二監督の「リリィシュシュのすべて」だ。
この作品では中学生のいじめの問題や援助交際などの問題を赤裸々に描き、話題になった作品だ。この映画でもそんな不安定な中学生の心情をえぐり出すように描いていた。

映画「告白」。賛否両論があるが、刺激的でおもしろい作品にはちがいない。(★★★★)


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