$芸術に恋して★Blog★-torocco
ダディ・ノスタルジーという映画があったが、映画トロッコもまた、郷愁、ノスタルジーを感じる映画であった。
芥川龍之介の「トロッコ」の物語を題材に、台湾と日本の家族の関係をその歴史的な背景を踏まえながら見事に描いている。ストーリーは台湾人の夫が亡くなり、未亡人となった日本人の妻、夕美子と二人の子供が、夫の遺骨をもって、台湾の実家に帰るところから始まる。台湾を日本が統治していた頃、台湾人は日本人として教育を受け、日本人として戦ってきたという歴史がある。
長男の敦はトロッコを押す少年の姿を写した古びた写真が妙にきになり、肌身離さず持っている。そして台湾で、その存在を確認し、その写真と同じようにトロッコを押す事になるのである。
このトロッコを押すシーン、背景こそ違うが原作を読んで私がイメージしていた絵とほとんど同じであり、映画を通じて、イメージを共有できたと思うとなんだか不思議な気持ちになった。
全体的に地味な映画ではあるが、家族とはなにか、親子とはなにか、そんな事をノスタルジックな世界の中からしみじみ考えさせられる映画であった。(★★★★)

トロッコ (日本の童話名作選)/芥川 龍之介

¥1,890
Amazon.co.jp