◎月に囚われた男公式サイト$芸術に恋して★Blog★-月
契約期間:3年、赴任地:月 労働人員:1人。この条件がこの物語を語る上で重要な要件だ。会社勤めをしていると、転勤や、移動はつきものだが、この物語もそういった、労使関係における社会的な問題点をテーマにしているように思う。
雇われる側は、家族のため、自己実現のために赴任契約を結ぶのであるが、赴任先が月で、しかも1人で3年というのは、かなり過酷だ。人工知能をもったコンピューターロボットが話し相手になってくれるとはいえ、精神的におかしくなってあたりまえだ。
普通ではないこの条件には当然裏がある。人を雇う側の論理である。題材として、月を赴任地に設定してはいるものの、これに近い労働を強いられているサラリーマンも少なくはないかもしれない。
会社は利益をあげなくてはならない、利益優先になるのもわからないではないが、働くのは人である。
会社は時に精神論で社員を納得させようとするが、素直に受け取る事ができない事もある。
美しい月と地球の風景、無機質な月面基地の世界。この映画には近い将来を予感させるリアリティを感じさせる。物語はシンプルだが、多くの事を考えさせられる映画だ。(★★★☆)