太宰治原作のヴィヨンの妻 を見てきた。今年は太宰治生誕100年 ということで、ちょっとしたブームになっているようである。今回の映画、とても贅沢なキャスティングで主演の浅野忠信、松たか子をはじめ、脇役で妻夫木聡、広末涼子、堤真一と、主役級の俳優陣が脇を固めている。
キャラクターのマッチングのとてもよく、それぞれ得意とする演技を発揮している。
最もよかったのはやはり、松たか子で、いままで彼女が出演した映画の中で一番キャラクターにあっていたのではないかと思う。
浮気、借金、嫉妬、愛人との心中とどうしようもない主人を支える妻サチ。普通なら離婚して当然であるが、愛を信じる女のすごさを感じる。「どんな事があっても一緒に生きていられれば良い」というある意味ダイナミックで前向きな考え方は、小さなことで悩んでしまったり、不安や恐怖に負けてしまいがちな現代ストレス社会において、必要な気持ちの持ち方なのではないかと思う。そんな太宰の哲学「ダザイズム」が、今必要とされているのかもしれない。(★★★☆)
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