はじめてのアート講座第四回は「美術館を楽しむポイント・レッスン!」という事で美術館の楽しみ方の講義だった。
私は比較的美術館に行く方なので、ある程度内容を想像していたが、実際講師の意見は若干違っていた。
結論から言ってしまうとポイントは以下の四つ。

(1)リラックスする事
(2)全て見ない
(3)孤独と戦う
(4)生活の中に活かす

このなかで、(2)の部分が少し違っていた。混んでいるときは作品を飛ばして見る事はあるが、すいているときは一つ一つの作品をじっくり見ていくタイプだ。そして意外だったのは「キャプションを読まない」という点であった。
どういう事かというと、「キャプションを読んでしまうとそれで、その作品を理解したつもりになってしまう。」からなのだそうだ。確かにそう言われればそうかもしれない。
純粋に作品に向き合ってなにも考えずに芸術を考えるなら無の状態で見るのが一番良いのだろう。しかし、ついつい難解な作品を目の前にしたり、自分が感じた事を確認するためにキャプションを読んでしまう。
学芸員の視点から考えると展示、整理という観点からキャプションをつけたり、年代順に並べたりしているだけなので、鑑賞はできるだけ直感で好きな順で見て、気に入った作品は戻って何度でも見るというのが講師の考え方のようであった。
それから私にとっては(3)が意外であった。美術作品は一人で見るものともともと考えていたからだ。そして、驚いたのは音楽や芸術は昔は社交の場の演出であり、客席と舞台を隔て、周りを暗くして黙って芸術を楽しむようになったのは19世紀後半にはいってからという話だ。(ワーグナーの劇楽理論によるドイツのバイロイト祝祭劇場 の建築が初めてらしい)
音楽は周りを暗くして黙って演奏を鑑賞するというのがあたりまえだと思っていたが、「鑑賞は一人でするもの」という今のスタイルができるのに、そんな歴史があったとは知らなかった。

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