この映画作品「トワイライツ 」は愛知芸術文化センターの自主事業として製作された「身体」をテーマにした作品だ。
身体というテーマを与えられた中でこの作品は「死」を題材として取り扱っている。ノスタルジックを感じさせる昭和の民家、その中で一人の少年が立ち尽くす場面から映像ははじまる。室内なのに麦わら帽子をかぶり、手には一輪の花、レトロな大きな時計のクローズアップ。逆回転される映像、棺桶や背の高い死神のような人物。それらの光景から、主人公の少年はもうすでに死んでいるという事がなんとなく推測された。
この作品は秒間18コマ(通常24コマ)でつくられており、サイレント時代のチャップリンのコメディのようなノスタルジックな世界を感じさせる。
時間がいったりきたりする不思議な世界、主人公が俯瞰で自分を見る映像。次第に事の成り行きがわかってくる。
30分の実験的な映画であるが、芸術性の高いおもしろい作品であった。
監督は一宮出身で名古屋に拠点を置く劇団「少年王者館」の主宰、劇作家、演出家の天野天街氏。第41回オーバーハウゼン国際短編映画祭でグランプリを獲得している。(★★★☆)
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