スラムドックミリオネア がアカデミー賞を総なめにした理由がよく分かった。全体的にバランスがよく、社会、歴史、家族、恋愛、そして人生がミリオネアというクイズ番組の娯楽的な要素をうまく利用してとてもわかりやすくしかも痛快にまとめられている。
映画の前半では、インドムンバイの様子がとてもリアルに映像化されて社会的な問題提起がなされ、そこから人生にとって大切なものがなんたるかを主人公ジャマールの人生をとおして見ている我々に訴えかける。
それぞれの登場人物が生きている中で出会うであろう、人間であり、多くの誘惑や試練をもたらす。その中でもジャマールの兄サリームとスラムでであった少女ラティカの存在がとても大きく、これがミリオネアの番組とうまくシンクロする。
冒頭にこの映画の鑑賞者に対して、四択のクイズが投げかけられる。これを見逃さず、最後までしっかり映画のなりゆきをみてほしい。
なぜミリオネアだったのか?なぜインドだったのか?なぜ、ジャマールだったのか?現実ではないのにすべてが必然のように思えてくる。(★★★★☆)