愛知県美術館で開催されている、「アンドリュー・ワイエス 創造への道程 」展を鑑賞した。アンドリュー・ワイエスはアメリカン・リアリズムの代表画家の一人として知られており、日本でも人気があるようだ。
15年ほど前にも彼の展覧会にいったことがあり、その時から私の好きな画家のひとりになった。
今回の展示では、一般的に知られているエッグ・テンペラ画法による作品だけではなく、彼の原点である水彩による習作も沢山展示してあった。
緻密な描写力といった技術的な要素もそうだが、彼の魅力はなんといっても、作品から感じられる、激しい感情や対象物に対する強い意識といった精神的側面を感じるというところだ。
彼はインスピレーションを受けた題材に対して、カメラで試し撮りをするように、何回も習作を作成しフィルムを現像し定着プリントするようにエンペラ画法で作品を仕上げている。
別の言葉で彼を表すとれば、画家というより「筆を使った写真家」とでも言いたい。
今回の展示では展示作品の舞台となったメイン州にあるオルゾンハウスやペンシルバニア州の粉ひき小屋などの現在の実際の映像展示や、生前のワイエス本人のインタビュー映像なども見ることができ、とても有意義であった。
特に印象に残ったのは彼の自画像とクリスティーネの世界