いかにもクリント・イーストウッド監督らしい作品だと思った。アンジェリーナ・ジョリー主演のこのチェンジリング は1928年にロサンゼルスでで実際の起こった事実を元に作成された映画だ。
物語はシングルマザーであるクリスティンの前から息子ウォルターが消えるところから始まるのだが、この失踪事件がロサンゼルスを揺るがす社会問題へと発展していくのである。
予告編では別人が実の息子として引き渡される部分がクローズアップされているが、実際はその裏にロサンゼルス警察の不正や汚職、と誘拐殺人事件というすこぶる社会的な問題が背景にある。
この頃のアメリカでは女性がまだ社会的に虐げられている時代であり、とても弱い立場にあった。シングルマザーであるクリスティンはそんな状況の中で子供のために命をかけて戦う一人の母親なのだ。
映画の後半、どんな事があってもあきらめない母親の深い愛情が死刑囚に最後の問いかけをするシーンはかなり迫力があった。アクションものが多かったアンジェリーナにとってこの作品は女優としての幅を広げる上でとても大切な一本になったに違いない。
また、監督のイーストウッドは今回も音楽を担当しており、ある意味この音楽の使い方で彼の作品とわかるくらい独特で、哀愁がとても感じれられ彼の好みが色濃く出ている部分であると思う。(私は結構好きです。)
チェンジリングとは「取りかえ子」の意味。(★★★★☆)
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