芸術に恋して★Blog★-daremo






誰も守ってくれない


」を見てきた。物語は容疑者の少年が逮捕される場面からはじまり、その瞬間からマスコミや世間からの容疑者家族に対する攻撃が始まる。





過去のトラウマに苦しむ刑事、(佐藤浩市)は容疑者の妹船村沙織(志田未来)の保護を任される。





ホテルや自宅、友人宅と場所を転々とする勝浦だが、マスコミの執拗な追跡に行き場を無くす。





そして行く場所がなくなった彼はかつて担当した事件の被害者家族が営む伊豆のペンションに身を寄せる。











この作品の背景には、凶悪犯罪の低年齢化と、それに対する社会、マスコミとの関係性の問題がある。実際にはどこまでの事が起こっているかはわからないが、冒頭の家族へのバッシングのシーンはかなり衝撃的だ。その後も妹を追いかけるマスコミ、興味本位で情報を集めネットに公開する若者たちの行動は、目を疑う。物語をおもしろくするため、かなり脚色している部分もあるが、やろうと思えば実現が可能だ。




当然、犯罪を犯した家族という現実を消し去る事は出来ないし、被害者家族の事を思えばバッシングもある程度しかたがない事だと思う。しかし、その事件性を飛び越えて、単なる興味本位でゲームや遊びのネタにしてしまう状況というのはとても恐ろしいことだ。ほとんどの人間が罪の意識はなく、無意識に人を傷つけてしまう現実。人への思いやりの欠如が全ての要因になっているように思えた。(★★★☆)