芸術に恋して★Blog★-che1 チェ・ゲバラといえば2004年に公開されたモーターサイクルズ・ダイアリーを思い出す。医学生だった彼が親友と二人でおんぼろバイクで南米縦断の旅する話だ。今回の「チェ28歳の革命 」その後の物語りであり、カストロと出会い、キューバで革命を起こした時の話を、国連での演説から回想的に語らっていくものである。
映画はいきなりキューバにわたるところから始まるので事前にチェとはどのような人物だったかをあらかじめ知っておいた方がよいだろう。

この映画の魅力はなんといってもチェ役のベニチオ・デル・ロトの迫真の演技であると思う。チェ自身がどのような人物で何をおこなったかは資料を見ればわかるが、革命家、カリスマといわれた彼の人となりを理解し感じるためにはやはり、彼の演技なしではありえなかったと思うからだ。

彼が国連で革命とはなにか?と質問された時、彼は革命は「愛」だと答える。正直以外な返事だとおもったが、その裏には、米帝国主義に対する単純な反発でもなく、ソ連の社会主義的とも異なる社会形成の元となる人間が共存していく上で必要な哲学があった。そして、その哲学をもって行動し、革命を成功に導いていく姿を、チェ・ゲバラ本人がそこにいるようにベニチオ・デル・ロトが見事に演じている。
また、彼が住民に優しくかたりかける姿や、ジープに乗っている姿など、一瞬本物のチェがいるような錯覚を覚えた場面が何度かあった。

「祖国か死か」。このフレーズが劇中なんどか出てくるが、裏を返せばこのことばの自体に革命家としての「愛」の意味が込められているのかもしれない。
今年はキューバ革命50周年。(★★★☆)

<スタッフ&キャスト>
[監][撮]スティーブン・ソダーバーグ 
[製][出]ベニチオ・デル・トロ 
[脚]ピーター・バックマン 
[出]デミアン・ビチルカタリーナ・サンディノ・モレノ ロドリゴ・サントロ