2009年は昨年2月に92歳で他界した巨匠、市川崑監督のメモリアルとして上映されている「その木戸を通って 」から鑑賞をスタートすることにした。
この作品は1993年に完成し、その後BSで1度放映されて依頼、人の目にふれる事無く眠っていた幻の秀作だ。
物語は城勤めの主人公、平松正四郎(中井喜一)の屋敷に記憶喪失の女、ふさ(浅野ゆう子)が突然現れる事から始まるリリカルな正統派ドラマ。趣のある日本家屋や映し出される和の光と影の映像美が心に残る。
原作は59年に発売された山本周五郎の短編小説。
純粋なふさのふるまい、態度が徐々に正四郎の頑固な人柄を変えていく。劇的なシーンはないが、人のやさしさやまごころが幸せを形づくっていくさまが心にしみる。
出演者も岸田今日子、フランキー堺など、今は亡き名優達の演技もすばらしい。
まさに日本の映像美学という言葉がふさわしい作品であった。(★★★☆)
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