ピクサー制作の今回の作品はとても現実的だ。トィストーリーやファインディング・ニモなどに比べ今回のWALL・E/ウォーリー は700年後の地球ということである意味でのリアル感があるのだ。700年後の地球は火星ように荒れ果て、生物がすめる状態ではなくなっている。そんな地球で働き続けるゴミ処理ロボットウォーリー。ソーラーパワーで半永久的な動力を確保でき、人口知能により、自己修繕も行うことができるロボット。この設定自体、環境問題を考えた将来の技術の集大成のように思える。また、デジタル機器は風化し、ビデオテープなどのアナログメディアが残っている点もおもしろい。
物語はそんなウォーリーと、地球探査ロボット「イブ」とのロボット同士の絆が主として描かれるが、オートメーション化され、コンピューターに支配される人間達の怠惰な様子もギャップとしておもしろい。(便利になればなるほど、人間の生物的能力は退化していってしまうのだろう。)
ロボット同士ではあるが、相手を思いやる心や、けなげな行動が哀愁をさそう。そんな展開の中でラストは不覚にも涙を流してしまい、なんだか恥ずかしい気持ちになった。(★★★☆)