「天国はまだ遠く 」は加藤ローサ演じる千鶴が人生に疲れ果て、自殺未遂をする所から始まる再生の物語。
この映画は千鶴がたどり着く民宿の主人を演じる“たむら”にチュートリアルの徳井が出演するなど、お笑い芸人が多くキャスティングされている。
チュートリアルの徳井は悲しい過去を持ち、多くの傷を持っている山奥の民宿の店主という難しい役を独特のキャラクターでうまく演じていた。ちょっとくさい感じのところもあるが、存在感もあり、準主役としては上出来の演技だったと思う。
この映画は千鶴の物語であると同時に、たむらの物語でもある。映画を見る限りでは、千鶴よりもたむらの方が深刻な状態であり、自分に向き合い戦っている。そんな彼との出会いや、村の人々とのふれあいにが千鶴に生きることの大切さ、すばらしさを考えさせるのだ。
たむらの両親と婚約者の背景など全体として、見る側が想像しなければならない点も多かったが千鶴のように追い込まれているOLの多くは共感する部分が多いのではないかと思う。
加藤ローサは可愛くてよかったが、冒頭の部分は少し暗い演出をしたほうがよかったように思う。(再生していく過程のギャップがほしかった)
天橋立の自然と景観がとても美しく、縁側のある旧家の雰囲気もとてもいいです。観光に行きたくなりました。
(★★★☆)