三本木
最近のハイスクールを舞台にした映画は、どこかコミカルであったり、はちゃめちゃな感じだったりする事が多いが、この『三本木農業高校、馬術部 』はいたって、まじめな作品、久しぶりに正当派の青春ドラマをみたという感じだ。
実話がもとになっているだけあって、話の筋もとおっているし、教育の現場の描写や生徒どうしの会話なども高校生らしさが出ていてとても良かった。
また、シリアスな中にも東北弁のゆったりした話ぶりや、柳葉敏郎演ずる馬術部の顧問古賀と、松方弘樹演ずる校長のほんわかとした優しい演技が映画をとても暖かみのあるものにしている。
そしてなんといっても盲目の馬を調教する担当をまかされた香苗役の長渕文音(長渕剛の娘)の演技が良い。
実際に馬を操るシーンが多く、体力的にもかなりきつい役だったと思うが真の強い女子高生の役を見事に演じきっていた。今後の活躍が楽しみだ。(★★★☆)