「INTO THE WILD 」。タイトルバックが表示された瞬間、なんだか不思議な興奮を覚えた。それは未知なる世界へと旅立つ事への不安と期待だったのだろうか?
映画INTO THE WILDは文字通り一人の青年が、大学を卒業した直後すべてを捨てて一人荒野の中へ立ち向かっていくという物語なのであるが、これにはもちろん大きな意味が含まれている。
支配からの逃避、社会への疑問、人として生きるという真理の探求。
主人公クリスは社会との隔絶を求めて最終的な目的地、アラスカを目指すのであるが、道中多くの人々と出会い、人として生きる事、家族とはなにか、自由とはなにかを身をもって体験する。そしていくつもの別れを繰り返し、だれもいない荒野での一人きりの生活が始まる。
(物語はアラスカでのワイルドな生活と旅立ちを決めてからそこに至までの経緯が、人の一生に例えて展開する流れになっている。)
人はだれでも一度は社会について疑問を持つものだと思う。尾崎豊しかり、佐野元春しかり、多くのロックアーティストが支配やシステムからの脱出や抵抗を歌っている、主人公クリスもまた同じであった。
人の一生とはなんなのか、人の幸せとはなんなのか、映画を見終わったあともそんな事を深く考えさせられる作品であった。(★★★★☆)
クリス役のエミール・ハーシュがとてもよい演技をしています。少しデカプリオに似ている感じもしますが、今後の活躍が楽しみです。