sky
押井守監督の長編映画を見るのは今回が初めてで、予備知識もほとんどない状態で映画館に足を運んだ。押井作品は難解だと聞いていたが、スカイ・クロラ に関しては、物語の設定を前提として理解しておけば、それほど難解とは思わなかった。
その設定とは平和になった世界が、ゲームとしての戦争を始め、そこで戦う戦士はキルドレと呼ばれ、戦士や事故で死なない限り、思春期のまま永遠に生き続けるというもの。現実社会ではあり得ない世界だが、仮にこのような世界があると受け入れると押井監督の伝えたいメッセージが見えてくる。
ここで、問われるのは「生きる」というテーマであり、人は人間社会の中でなんのために生まれ、なんのために生きるのかという事なのだろう。逆接的にみれば、生かされている時間をどう生きるかという問いでもあるようい思う。
この作品の見所を一つあげるとすれば、やはりCGによる戦闘シーンという事になるだろう、戦闘機のディティール、空や雲、光の扱いかたなどはかなりリアルだった。ただ、背景画にもCGを用いているのであるが、こちらに関しては整然としすぎていて無機質な冷たい感じをうけざるをえなかった。

どうしても気になってしまったのは声優のアフレコだ。台詞自体が難解で長く、間も短いので、アフレコする側はかなり大変だったように思うが、結果的に完全に棒読みだなあと感じるシーンがいくつかあった。
それにしても重く悲しいアニメです。(★★★)