konya
最近、80年ほど前に発表された「蟹工船」というプロレタリア文学の佳作が再脚光をあびているが、映画「今夜、列車は走る 」も南米アルゼンチンの赤字路線の廃止による大量解雇という労働問題が背景になっている。
この作品では職を失った5人の鉄道員とその家族が中心に描かれており、それぞれが次の出口を見つけるために行動を起こす。
鉄道一筋で頑張ってきた彼らは特に手に職があるわけでもなく、わずかな伝手を使って職を探し、なんとか明日を見つけ出そうとする。
そして鉄道員たちの誇りが感動のラストを演出する。

格差社会が進み、企業倒産が増加している現在の日本の状況を考えると決して人ごとではない。
この映画はそんな社会のどうしようもない、不安と明日を見つけるためのひとつの希望を示してくれる。(★★★★)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)/小林 多喜二
¥420
Amazon.co.jp