yamazakura
久しぶりに安心して見られる映画を見た気がする。藤沢周平の映画化ときくと、山田洋二監督のイメージが強いが、今回は好きな監督の一人である篠原哲雄がメガホンを取っている。
物語は正義を貫く武士、手塚弥一郎(東山紀之)と若くしてすでに二度の不幸な結婚を経験している野江(田中麗奈)の純粋で切ない恋物語を背景に、時代に翻弄されながらも精一杯に生きる女性達の人生を描いている。
篠原監督と田中麗奈というと「はつ恋」という映画を思い出すが、この映画でもやはり桜が重要な意味を持っていたが、今回も山桜が運命の出会いを演出する大切なポイントになっている。
弥一郎と野江が出演するのはこの山桜のシーンだけであり、その後はそれぞれがそれぞれの生活の中でお互いを思い合う姿が映し出されていく。だたそれだけの展開なのに、なぜが涙が止まらなくなった。
東山くんの毅然とした立ち振る舞い、田中麗奈ちゃんの時代劇初挑戦のしとやかな演技にも注目だが、それぞれの母親役の檀ふみと富司純子がとてもいい味をだしている。

また、篠原監督のここしかないという見フレーミングとカット割りも見事で、台詞の間など、演出もとても丁寧だ。
派手さはないが、こころが暖まるとても良い作品です。(★★★★☆)

◎山桜オフィシャルページ


はつ恋/田中麗奈
¥3,441
Amazon.co.jp