マリオ・ジャコメッリ
、初めて聞く名の写真家だった。彼は1950年代から写真を撮り始めたイタリアの写真家だ。かれは、日本の植田正治と同様、地方に根を下ろしてその場所の人々や風景を撮り続けた。彼の作品の中でもっとも印象に残ったのが、「若き司祭たち」というシリーズ、雪の中で黒の正装を来て輪になって踊る風景は、植田正治の砂丘での作品を連想させる。彼の特徴であるコントラストを際だたせる手法は被写体をレリーフのように浮き立たせる。その場所に住み、その場所で生活している人々をフォーカスした一連の写真は一見の価値がある。