今年1本目の映画は「4分間のピアニスト 」というドイツ映画だ。
殺人の罪で囚われの身になった天才ピアニストと残りの人生をピアニスト育成に捧げる年老いた女教師が魂をぶつけ合う。
この映画の一番の見所はなんといってもドイツ全土1200名の中から主役の座を射止めたハンナー・ヘルツシュプルングの体当たりの演技だ。感情をむき出しにした激しい演技はもちろん、魂をゆさぶるような、激しいピアノの演奏シーンは圧巻であった。後ろ手に手錠をかけられたままのトリッキーな演奏からクラシック音楽まで、彼女自身がしっかり演奏していた。そしてラストシーンはダンサー・イン・ザ・ダークのビョークの演技を思い起こさせるほど衝撃的であった。
また、女教師クリューガー役のモニカ・ブライブライトの毅然とした演技もすばらしかった。消え去る事のできない心の傷を負いながらも、残りの人生を前向きに生きている姿はとても美しい。(★★★★)