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これは映画といってよいのかよくわからないが、この作品は我々が毎日食べている食べ物が生産・加工される様子を現場映像をもとに編集されたドキュメンタリーである。
驚いたのは、字幕やナレーションはいっさいなく、はじめから終わりまで、ただ単に食材の生産・加工が繰り返し流されるだけで構成されていたことであった。ちょっと寂しい感じもしたが、実態を見せることで視聴者それぞれに、いのちの食べ方 について考えさせるねらいがあったのかもしれない。
怪物のような巨大な耕作器具が大地を走り、オートメーション化されたラインでひたすら農夫が収穫を行う。そしてなんといってもショッキングなのは、動物(生き物)が食材に変わっていく生産・加工ラインの映像だ。にわとり、豚、牛が、オートマチックに次々と命をたたれ、フックにつるされ、自動化された機械によって、処理されていく、作業者もなんのためらいもなくただ、淡々と肉をさばいていく。
ときおり、作業者が食事をする映像がながされ、こうやってわれわれ人間の食が保たれているという事を実感さられる。(★★★)