とにかくまったりした作品であった。映画『酔いどれ詩人になるまえに 』はその題名から想像されるとおり、社会に適合できないでいる飲んだくれの物語だ。
主人公のヘンリー・チナスキーは仕事中に酒を飲んだりして会社を次々と解雇され、職安にその都度やっかいになる生活を送っている。彼は自称作家であり、自分の人生を文章にする事で生きている実感を感じている。「作品の価値を決めるのは自分自身だ」という信念のもと、彼は出版社に原稿を送り続けるが、良い返事は戻って来ない。酒場で女と出会い、同姓し、わずかなお金を稼ぐ毎日。
まったりした時間が流れていくが、その中に彼の信ずる人生がある。彼は決して人生を捨てたわけではない、ただ自分に素直に生きているだけなのだ。
彼の台詞を借りるならば「自分の人生の価値をきめるのは自分自身」なのだ。
『酔いどれ詩人になるまえに』。日々の生活の中にちょっとした希望を見つけたいと思っている人にお薦めです。(★★★★)
銀座テアトルシネマでタテタカコがミニライブをしたようです。