大人はみんな、こんな満たされない感情を持っているのではないか、大人になりきれない子供のような気持ち。映画「リトル・チルドレン
」はそんな大人達のこころの内面を描いた映画であるような気がする。描かれているのは日々の夫婦生活に不満を持っている二つの家庭の物語と、性犯罪者と罪を負って退職した元警官の物語である。それぞれは全て同じ街に住む生活者なのであるが、個々が持つなんともやりきれない気持ちや素直な欲望が時として子供のように現れ、問題を複雑化していく。
物質的には恵まれている社会であっても、人と人が生活するパブリックな社会においては大人として、自分の中で押さえなければならない事はたくさんある。
だれしも持っているであろう、こういったやりきれない気持ち、なかなか人に説明するのは難しい事であると思う。そういった大人の心の内面を家庭、社会、仕事という大人のもつ三大側面から表現した秀作である。
(★★★☆)