kimikoe 映画「きみにしか聞こえない 」は若者に絶大な人気をほこる乙一原作のラブストーリーだ。乙一作品の映画化作品といえば、昨年の「暗いところで待ち合わせ」が思い出されるが、今回のこの作品も前作同様、心の弱さや優しさがあふれ、とても切ないお話だ。
物語は、自己表現の苦手な女の子(相原リョウ/成海璃子)と、本当にしゃべること、聞くことができない男の子(野崎シンヤ/小出恵介)が1時間の時差がある「頭の中の携帯電話」で出会い交流をもつところから始まる。
友達のいないリョウは自分が存在する意味を見いだせず、携帯すら自分には必要ない物だと考えている。一方シンヤの方は、思いを伝えることのできないもどかしさから、どうにかして気持ちを伝えたいという願望を強くもっている。そしてそんな二人を結びつけたのがかかるはずのない壊れた携帯と鳴るはずのないおもちゃの携帯だった。

一見あり得ない話であるが、人とうまく関われない、思いをうまく伝えられないといった事に悩む事が多い現代人にとって、こんな世界があったらとだれもが一度は思うのではないだろうか?。
そして頭の携帯電話に存在する時差。これが物語をいっそう切なく深いものにしている。
主演の成海璃子(15才)のピュアな演技とドリカムの美しいテーマソングにも注目。

必ず泣きたい人お薦めの映画です。(★★★★)
乙一
きみにしか聞こえない―CALLING YOU
乙一
失はれる物語
サントラ
オリジナル・サウンドトラック「きみにしか聞こえない」