映画「フランドル 」を見てきた。物語はフランスの田舎町フランドルに住む少女バルブと彼女をとりまく男たちの話で、基本的には恋愛ものなのであるが、その背景に戦争があり、シーンの半分はゲリラ部隊での戦闘シーンだ。
戦地に赴く前、バルブとその恋人ブロンデル、そして幼なじみのデメステルは別れを惜しむのであるが、幼なじみのデメステルはバルブに心を奪われているが、本当の事を打ち明けられないでいる。
戦地でブロンデルとデメステルは同じ部隊に配属され、ともに戦う事になる。ゲリラ戦特有の白兵戦、戦場という極限状態の中で理性は失われ、人間の動物的本能がむき出しになる。そしてひとり、またひとりと仲間が失われていく。二人の運命はどうなるのか、フランドルで待つバルブの不安にたたきのめされる生活がカットインする。
この作品でも思い知らされるのは、やはり人間の愚かさと弱さである。戦争という極限状態を背景に、暴力とセックスを躊躇なく冷徹に表現している。あまりにもストレートな表現には若干の嫌悪感を覚えたがプロットとプロットのつなぎ方など、編集がとても良いので、全体としてこの映画が伝えようとしていることは理解できる。(★★★☆)
2006年カンヌ国際映画祭グランプリ作品