rinko
今年のアカデミーで話題になった「バベル 」を見てきた。この映画はバベルというキーワードを用いた群像劇であり、旧約聖書のバベルの塔に関する記述が原点になっている。すなわち、遠い昔は言葉は一つであったが、神に近ずこうと天まで届く塔を建てようとしたことに神は怒り言葉を乱し、世界を分けてしまったというものだ。
物語はモロッコ、アメリカ、日本、メキシコと一見なんの繋がりもないように思えるが、それぞれの物語は映画が進むにつれて一つの関係性を持ち始め、最終的に一つのテーマが浮き彫りになっていく。
「言葉が通じない」「思いが伝わらない」そんな憤り、不安を持ち続けながら人は生き、生かされているのだ。
モロッコでの出来事は言葉が通じない事を菊池凛子が演ずる聾の女性は思いが伝わらない事の象徴として描かれている。
そういう意味で、菊池凛子は見事にその思いが伝わらない事を表現しており、アカデミー助演女優賞のノミネートされたのもうなずける。
映画の中で「銃」という存在がとても重要な意味を持つファクターとして扱われているが、最近のアメリカでの銃乱射事件などとオーバーラップし、人間の未熟さ、弱さについても考えさせられた。(★★★☆)

この映画を見ていて、気分が悪くなる人が出たという報道があったが、私が見ていた回でも4~5人が途中退席した。私はなんともなかったが、やはりクラブでのチカチカするシーンが原因なのであろう。強弱の激しい音の表現ももかなり影響していたように思う。

初日という事で先着でバベルのリストバンドをもらった。

babel