映画「スターフィッシュホテル 」は不思議の国のアリスをモチーフに、現代社会の不条理をサスペンスタッチで描いたミステリーである。物語は主人公の有栖(佐藤浩市)が、通勤ラッシュ時にであったウサギの着ぐるみを着た見知らぬ男と出会うところから始まる。ある日有栖の妻が突然失踪する。現実と幻想が有栖が好きなミステリー作家黒田の世界観を背景に展開される。
妻はどうしていなくなったのか?ときおり現れるあのウサギの着ぐるみをきた男はなんなのか、なぞがなぞを深め、幻想が現実に近づいてくる。
この映画、全体的にはそれほど派手さはないが、赤と黒の幻想的な世界感と哲学的な脚本が見ている者を不思議の世界に誘う。ミステリーサスペンスが好きな方にはお薦めの一本だ。(★★★☆)
<監督ジョン・ウィリアムズ舞台挨拶>
名古屋での公開初日という事で監督のジョン・ウィリアムズ氏の舞台挨拶があった。彼はイギリス人でありながら日本語がとても上手であった。それもそのはず、かれは日本に12年も住んでいた。そして、そのうちの2年間は名古屋の大須に住み、南山大学などで教鞭までとっていたようだ。
彼がこの作品で西洋の寓話やファンタジーと日本の会談話のようなものを現代的な視点で表現したと語っていたが、作品を見終わったあとその事がよくわかった。