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映画「みえない雲 」は原発事故を背景に繰り広げられる、愛の物語である。この映画では物語の前提として「もし、近隣の原子力発電所で事故がおき、放射能が拡散したらどうなるか?」という問題提起がある。当然のことながら、近隣住民は避難をはじめ、見えない恐怖と戦う事になる。どうしようもない状況に追い込まれパニックが起こる。このような極限状態で人はどのような行動をとるのか?この作品では主人公ハンナとエルマーの男女の愛の絆を中心にそれぞれの家族の絆が同時に試される。
描写は現実的で再現フィルムをみているような感覚にもなる。
公式サイトに「日本の原子力発電所」の一覧が載っている。これによると日本には現在55基の原発が稼働しており、いままでに60件の事故が起こっているらしい。このような具体的な数字をだされると、この映画の問題提起は社会的にかなり重要であるように思える。
舞台となるドイツの美しい田園風景が発生した悲劇をより深い気持ちにさせる。(★★★☆)