夏目漱石原作の「夢十夜」を映画化した作品が「ユメ十夜 」だ。映画は第一夜から第十夜までのユメの物語をオムニバス形式で制作されており、それぞれ別の監督と俳優が演じているところがこの映画の見所だろう。
ユメの話であるだけに、各監督が普段なかなか使えない表現手法を思い切って使っているところも映画ファンとしては注目したいところだ。各映画の監督と主演は以下のとおり。
【第一夜】監督:実相寺昭雄 主演:小泉今日子
【第二夜】監督:市川崑 主演:うじきつよし
【第三夜】監督:清水崇 主演:堀部圭亮
【第四夜】監督:清水厚 主演:橋爪慎一
【第五夜】監督:豊島圭介 主演:市川実日子
【第六夜】監督:松尾スズキ 主演:阿部サダヲ
【第七夜】監督:天野喜孝 主演:Sascha
【第八夜】監督:山下敦弘 主演:藤岡弘
【第九夜】監督:西川美和 主演:緒川たまき
【第十夜】監督:山口雄大 主演:松山ケンイチ
私が気に入ったのは三夜、四夜、九夜といったところ。それぞれの作品が10分程度なので、テーマをどうやって表現するかが監督、脚本家の腕の見せ所だろう。この映画、夏目漱石が原作の中で言っている「余は吾分を以て百代の後に伝えんと欲する野心家なり」をうけたものであり、原作が発表されてから今年は101年にあたる。(★★★)
- 夏目 漱石, 金井田 英津子
- 夢十夜