dawin
映画「不都合な真実」がマクロ的な視点で地球温暖化を訴えた作品なら、この「ダーウィンの悪夢 」はまさに目の前で起きている生態系破壊によるミクロ的な作品であると思う。この映画はアフリカ、ヴィクトリア湖に放たれたバケツ一杯の外来種ナイルパーチによって生態系がくずれ、まわりに住む人間の生活を崩壊させる、恐怖の連鎖をレポートしたドキュメンタリーだ。
湖の生態系の変化によって漁師たちの職が失われ、ナイルパーチの加工輸出業者だけが富をうる。貧困が貧困を呼び、病気がはびこり、手当てする施設もない、人々は戦争が起こる事をのぞみ、薬におぼれる。とても人間の生活とは思えなかった。
これももとはと言えば、ひとりの利己主義的な人間が原因で起こった事だ。見終わったあととても暗い気持ちになるが、見る価値の高い映画である。(★★★☆)