misuzu初恋 」三億円事件の実行犯が18歳の女子高生という設定が話題になった中原みすずの原作の映画化だ。なんといっても、主演の宮崎あおいの印象が強い映画であったが、話の内容は実にシリアスで、60年代後半世相を反映したドキュメンタリータッチのドラマだ。
時代は高度成長期、学生達は自由をもとめ、国家権力に学生運動という形で立ち向かう。
そんな世界観の中での恋愛、そして三億円強奪という犯罪計画の中でその恋は進展する。

宮崎あおいとともに良かったのは恋人岸役の小出恵介と亮役の宮崎将だ。特に小出恵介のひょうひょうとした立ち振る舞いと台詞回しはその当時の若者像をよく表していたた。宮崎将は宮崎あおいの実の兄ということもあってとても自然だった。ジャズ喫茶Bで二人だけで話すシーンがあるが、そのシーンだけどうも見ている私までが照れく感じられた。

映画全体としては若干中だるみの感はあったが、この当時の若者達の生き方、姿を比較的リアルに感じる事ができた。(★★★☆☆)